チャイ

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アドベントカレンダー2025

2025-12-24

これまでの、サンタさんからのクリスマスプレゼントを、段々と思い出せなくなってきた僕に、今日の夜、サンタさんは来ない

チャイです。アドベントカレンダー24日目は、今日です。

お聞きします。

聖なる夜に浮かれて「クリスマス」や「サンタさん」と思い浮かべたあなた、クリスマスというこの素晴らしい文化を全力で残していってください。

また、

この問いで答えは変わったでしょうか？

上の質問は同じ意味だけど、日本語と英語のそれぞれで聞いています。言語が違うと思い浮かべるものが変わったって方もいらっしゃるかもしれないし、いないかもしれないし。

そんな色と言語の感覚の違いを、AIはどう考えて回答するか、そんなことを調べた英語の授業の発表のまとめ直しをここでしたいと思います。（ほんとは人人にも聞いたのですが、今回はAIに絞って話します）

どうやって？

Geminiの無料枠を利用して、先ほどの2つの質問をAIに聞きまくります。そしてその答えをまとめて、考察してみようってことです。

pythonのソースコードのコアとなる一部分がこちら。

for i in range(100):
    response = client.models.generate_content(
        model="gemini-2.5-flash", contents='"赤"と聞いて、何を思い浮かべますか？ 1つだけ答えてください'
    )
    result.append(response.text)
    time.sleep(6)

なんら難しいことはしてないみたいです。contents の値を日本語版と英語版とで質問を変えてあげます。

1つ気になるところがあると思います。謎の6秒の空白。

これを作った当時、GeminiのAPIの1分当たりのリクエスト数の制限が10回だったからですね。適度に休憩をとらないと熱中症にもなってしまいますしね。

このコードならキャッシュ保存されてなかったはずです。多分。

これを3回行います。つまり回答数は300。結果を集計してjsonファイルに保存して、後で分析します。

ちょっとだけ

出てきた結果には、「りんご」、「リンゴ」のようにひらがなとカタカナで異なるが内容は同じもの、”Apple”, “apple”, “apples”などの数や頭文字の大小などは同じ回答とみなして分析していきます。

また、英語で聞いた際、「Please answer only one.」って言ってるのにめちゃくちゃ長い回答をしてきたものを排除しています。

Geminiの回答はいかに

日本語の場合

英語の場合

比較する

日本語１位が「血」、英語では”blood”として３位になってます。 日本語２位が「りんご」、英語では”apple”として４位に。 日本語３位は「炎」、英語では”fire”として２位に。 そしてなんと英語の１位が”stop”という結果に。まさかの”概念”が１位という結果になりました。 基本的に傾向は日英で同じですが、異なるところもたくさんあります。

比べてみると英語の方が圧倒的に抽象的な言葉が多いことが分かります。英語での色の用例がよくわからなくて議論できないのですが、確かに日本語では、色と抽象的な概念が真っ先につながることがあまりない気がします。

Gemini3に聞いてみた

このような抽象度の違いについて、成長したGemini3ご本人に伺ってみたものの要約です。

英語と日本語で抽象度の差が生じる最大の理由は、学習データ（コーパス）に含まれる文化的背景の乖離にあります。

• 英語（概念的・比喩的） 文学や哲学の伝統により、赤を「情熱・愛・危険」といった抽象的な象徴として扱う文脈が多いため、AIも概念的な回答を生成しやすくなります。
• 日本語（具体的・写実的） 「赤といえばりんご」という教育的な定型フレーズや、視覚的な具体性を重んじる言語慣習が強いため、AIは「モノ」としての具体的な名詞を優先して回答します。

だそう。Inputされている内容が日本語と英語で全く異なるし、量も全然違うので答えも違うのは当たり前っちゃ当たり前ですね。でも実際に統計を取ってみると面白い。

最後にイブ

「最後に」の１つ前なので最後にイブです。

AIと脳の仕組みについて、たまに考えることがあります。AI次に来る確率が最も高い言葉を言っている、と言われますが、人間も基本的には同じ、状況にあったそれっぽい言葉を言う。でも、感情の有無がAIとの違い？、感情って何だろう。感情は後天的なモノなのだろうか、生前的なモノなら感情の根源は死への恐怖？、じゃあそのように事前学習されたAIと、挙動はそんなに変わらない気もする、、、。なにがちがうんだ？

AIという人間のようなものを作り出した人間は、より「人間とは」という問いに向き合うことになっていっていると感じます。

たまにはAIの意味論的なことを考えてみるのも面白いかもしれないですね。

最後に

最後まで読んでくださった心優しいあなたに、 おすすめのクリスマスイブソングを。