
今年のアドベントカレンダーも、バラエティに富んだ興味深い記事が続いてますね~
というわけで7日目の担当となりました、jack唯一(2025年度の場合)の法学部所属、B2のバーナムです!
本題に入る前に早速脱線しますが、最近はゼミ関係が自分の大学での活動の中心になってますね(法学部のゼミは2年生から始まります) 本サイトのメンバーページ (リンクはこちら) を見てもらえばわかる通り、jackメンバーには情報学部が多いわけですが、法学部との文化の違いをひしひしと感じているところです
この記事の前半は主にjack外の読者に向けた話ですが、後半になるにつれてjackに所属していても知らないかもしれない話が出てきますよ
1. jackの「役職」という立場
jackには「役職」というものがあります。なんかかっこいい呼び方ですが、つまるところ「係」です
役職の例
- 代表、副代表
「jack」という団体としての意思決定を担当します。「幹部」と総称することもあります。決して彼らに逆らうことは許されません
- 名大祭係
「名大祭」でのjackの展示に関する仕事を担います。このようなイベント関係の係が種類としては多いです
- web保守係
このサイトの運用・保守をします。今この記事が見られているのはこの係のおかげです。感謝
ここに挙げるものの他にも係はいくつかあります。jackの歴史を見るとときどき新設されたり、統合・廃止されたりしてます。その中の1つに含まれるのがアイディアソン係ということです。
2. アイディアソン係の役割と歴史
そもそもアイディアソンとは
アイディアソン(アイデアソンという表記もされます)のアプリ開発分野における定義としては、「チームを組み、テーマに沿って、短期間でプロダクトのアイディアを出し合うイベント」と表現できるでしょう
jackでは時間を2時間程度に設定します。そこで出たアイディアを元に、チーム内の希望者で終了後から一定期間でプロダクトを開発することまでが一連の流れとなっています
アイディアソン係の概要
アイディアソン係の仕事は上記のイベントを準備、開催することです。具体的には参加者の募集、チームの構成、テーマの設定、そしてアイディアソン当日の進行などがあります。状況によっては自分たちも参加者になることも
アイディアソン係は各年度2人が選任されます。仕事は合意によって分担しています
アイディアソン係の歴史
続いて業務資料から係の歴史を簡単にみていきましょう
アイディアソン係は2025年度の時点で最も新しく、2022年に成立した係です
係を生み出す時点での中心的な狙いは、新入生のjackへの定着を図ることにありました jackHack(ゴールデンウィークにjack内で開かれるハッカソン)で感じた、アプリ開発の楽しさから生じるモチベーションを維持させるイベントを行うことが設立の目的です
係が成立する前年の2021年に有志の2人が単発で開催したアイディアソンを、上記の視点から効果検証した上で定常化することが計画されました
有志が始めたアイディアソンは「名大祭アイディアソン」、「アイディアソン夏の陣」として定常化しました。前者は開発したプロダクトを名大祭で展示することを目標として開催されます。後者については、当初は12月のjackFes(2025年も本記事の公開時から2週間後に行われる予定です)で発表することが目標でしたが、比較的に時間が取れる夏休みにプロダクト開発をすることに変更されました。ともにこれまで様々なプロダクトの誕生につながっています
3. 2025年度の担当として
名大祭アイディアソン
例年通りゴールデンウィーク後に開催しました。新入生確定会などでの宣伝の甲斐あってかわかりませんが、今年度は例年より多く各チーム6人程度で6チームが結成されました。テーマは「メタ」です。ここから生まれて名大祭に展示されたプロダクトにはゲームが多かったですね
アイディアソン夏の陣
こちらも例年通りに、夏休み始めごろの開催でした。後記のこととの兼ね合いで、参加人数は10人弱とやや少なかったかも? テーマは「空」です。そこから始まった1つは執筆時点でも開発が続いてますね。結果として当初の開催目的に近い形になったかもしれません
対面アイディアソン
上記2つは例年に沿った開催でしたが、これは2025年度に新たな試みとして提案したものです。6月の半ばに、通常の対面活動の時間に合わせて行いました。テーマは「1分」です
これまでは名大祭が終わると、jackとして夏休みまでイベントの空白期間が発生する状況でした。その時期に新入生が対面活動でやることを見出せず、参加する意義が感じられなくなるという問題があったわけです
実際に筆者が1年のときも、その年度の加入人数は多かったのに対面活動では同学年の人をあまり見かけない感じでした。また1年だけで脱退する人もそれなりの数で、在籍していても活動が見えない人もある程度いるように思われました。(もちろんそれが悪いと言いたいわけではないですし、他の要因もjackと個人との両側面で様々あると思います)
このような問題意識から、その対応策として名大祭終了後の6月半ばという時期にアイディアソンを開催することを提案した形です
4. 今後の展望・課題
例年に加えて上記の考えから6月にもアイディアソンを開催しましたが、このブログの執筆時点で昨年より多くの1年生が対面活動に来ている気がします。ある程度狙い通りの効果は得られたのではないでしょうか (もっとも立場ゆえに筆者の見方が純客観的でない可能性は否定できませんが…)
アイディアソンがjackで恒例のイベントだという認識の強まりにつれて、年々アイディアソン係の役割は大きくなっているといえるでしょう
一方で課題も浮き彫りになりつつあるのが事実です
係の設立当時に比べて新入生の数は毎年度で急増傾向にあります。その現状が名大祭アイディアソンに影響を及ぼしていることは無視できないでしょう
新入生が増加する結果として、先輩陣の負担が大きくなることは名大祭アイディアソンにおいて強く感じたところです。相応に目をかけるべき人数が増えるということですから。アイディアソン係の業務の定義として、プロダクトやその開発について面倒は見ないということになっていますが、だからといって負担を受け容れろと突き放すのは酷と考えています。先輩がほとんどアイディアソンに参加してくれず、開発につなげられないという状況にもなりかねませんし
また、アイディアソン夏の陣については係が設立された当時からのjack外における変化が影響していると見えます。設立時の2022年はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の大規模流行がなお継続していたことにより、多人数が集まるイベントの開催がためらわれる環境でした。そのためjack内でのアイディアソンがプロダクト開発の機会として適切だったわけです
しかし2025年には感染症への懸念がほぼ収束し、夏休みにはエンジニア関連のイベントが様々な分野で充実してきています。そのような中であえてjack内のアイディアソンを選ぶ理由が減少していることは指摘できるのではないでしょうか
また、上記と同様の事情により、夏休みに開発の時間が確保しやすいという意図も問い直される状況だと考えられます。エンジニア関連に留まらず、大学生に向けた様々なイベントが2022年当時よりも多く開催されており、それらへの関与を早い段階から決めていると、開発の時間が取れないことを危惧してアイディアソンへの参加をためらってしまうのは否定できないのかもしれません
対面アイディアソンに関しては新規に開催したので、特有の課題は不明確です。上記の問題が、程度は相対的に微弱ながらすべて妥当するようにも思われます。その他には時期の問題などが指摘されるべきでしょうか
このような課題をふまえて、アイディアソンというイベント、そしてアイディアソン係という役職は、その目的と方法を再考するべき時期に来ているのかもしれませんね
あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました
アイディアソン係の設立に携わった方々はすでにjackを離れられているため、歴史の部分は業務資料を参考にまとめています。真意と異なるところがあれば、それはひとえに筆者が解釈を不当に誤ったことによるものです
またアイディアソンの仕事に大きく協力してくれた、係のもう一人に対してここで多大なる感謝を記しておきます
この記事はアドベントカレンダーという形ですが、(残存していれば)未来にアイディアソン係を担当するjackメンバーへ、数年前の人は何を考えていたのか、業務資料には書かないようなことを残すという意味もあります
将来のアイディアソン係に向けて。ここに書いた内容が絶対的に正しいというものではありません。批判的にみてもらいつつ、参考になるところがあれば幸いです


